lealue’s laboratory sp❇

400ものテーマピッカーからの宿題。いちばん私らしい私が居るかもしれない。

お題 『笑み』5/400

学院の研修のいっかんで、
イタリアはフィレンツェ、ローマ、
ミラノ、フランスはパリで
美術館研修が行われた。


昔からラファエロが好きで、彼の作品ならなんでも見たかった。
特に「小椅子の聖母」が好きで期待していた。
一部屋ずつ丹念に丁寧に
見て回っていたのに。
この絵は私の想像を越えて


ダーーーーーーンッ!


と視界に入ってきた。

思いの外、想像をはるかに
越えてデカかったのである。

え、もうちょっと品良く
あろうよ…。

イメージとしてはA2位の
大きさなんだけどもー。
大きいと粗い感じが見えて
しまうー。

楚々とした聖母は、巨大な
オバハンになり、
その笑みは、企みの笑みに
見えてしまう。

びっくりした。


私はこの旅で、
もうひとつの
企みの笑みに会う。


モナリザ」だ。


当時のモナリザは、
今のように厳重に展示されて
いなかった。
ケースも無く、見ようと思えば間近で見れたし、怒られる
のを覚悟すれば、触ることも
可能だった。
レプリカだったのかな?

いや、美術館のどの絵も
同じように展示されていた。

このモナリザは逆にとても
想像より小さく、神秘的
だった。
全体的に暗い色調のなかに
浮かび上がるような顔。
口許の誘うような笑み。

対照的な作品だった。


Lealue⛎